東京ミッドタウン喫煙室

空間を背景とし風景を引き込む

緑豊かな芝生広場を見渡せる
アトリウム吹抜部に面した喫煙所に
借景の概念をさらに拡張させ
「景色を引き込む」ことを意図した

空間を背景とし風景を引き込む

緑豊かな芝生広場を見渡せるアトリウム吹抜部に面した喫煙所の改修にあたり借景の概念をさらに拡張させ「景色を引き込む」ことを意図し出来る限りデザインしないことを最初に決めた。
黒革鉄と黒モルタルという沈んだ色合いの限られたマテリアルと光沢のある質感により周辺環境が及ぼす外光の揺らぎを映り込みとして空間に引き込み、天井から壁面へと連続させたフィンによって居室本来の空間の外形をぼかした。
光りを受ける面を増やし外部空間との調和を増幅させると機能と同時にフィンがソファ席の隔て板の役割を兼ねることで、一人の時間や仲間との時間など煙草を吸う時間の多様さを最小限の要素で設計したいと考えた。

data

竣工

2017年03月

建設地

東京都港区

種別

喫煙室

設計期間

2016.11-2017.02

工事期間

2016.12-2017.03

床面積

36.95㎡

credit

施工

竹中工務店

構造設計

-

写真

矢野 紀行

その他協力

-

担当者

谷尻 誠

吉田 愛

金森 絵美

media

商店建築 2018年2月号