横丁×野球場
野球場=野球を見に行くところ。そんな常識から解き放たれ野球ファンのみならず誰もが楽しむことができるHOKKAIDOBALLPARK。そのバックネット裏に位置する「七つ星横丁」では何万人もの観衆を”筋書きの無いドラマ”で魅了する野球場ならでは「熱狂や一体感」が味わえる場にすべく横丁エリア全体を球場に見立て、マウンドを中心に一塁から二塁へと結ぶ路地のように構成。スタジアムの熱狂を感じながら食事を楽しめるよう床を上げた見通しの良いコンコース側の共通席や、高さや奥行きの異なる(テント生地による)屋根を設けた路地沿いの個店の連なりで横丁らしい風景をつくり、寄り掛ってお酒を飲めるよう防護マットを巻きつけた柱やバックネットフェンスに見立てたサイン看板など球場に纏わる要素も多分に取り込み路地に滲み出す軒下空間の賑わいや混沌を表現した。立ち飲みや路地飲みが気軽にできる環境を設計することで隣の観客と一緒に盛り上がるといったスタジアムならではの臨場感溢れる食体験をつくりスポーツ施設における新たな価値創造を目指した。