中と外の繋がりを生む公園のような売り場
ドライブスルーでメガネの販売や受け取りができる画期的なアイデアを具現化すべく10年前に建築の計画をした前橋みなみ店。この度のリニューアルでは数あるJINSのショップのなかでも珍しい“庭をもつ店舗”ならではの魅力を、中と外との繋がりによってデザインしたいと考えた。
空間の多くを占めるメガネ用の什器はレンガ色のタイルの集積で構成。機能によって高さや形状が異なるキューブ状のボリュームは、什器でありベンチという居場所であり、彫刻のようなものとして捉え広場におけるオブジェのような存在として内外に点在させた。また前橋を象徴するテクスチャーであるレンガをタイルに置き換え、コーポレートカラーである赤を新たな表現で空間全体に印象的に取り入れることで創業の地にふさわしいJINS店舗の個性とし、周囲に開かれた既存建築を活かしたおおらかな公園のような売り場を目指した。