人との距離により変化するオブジェクト
虎ノ門ヒルズの期間限定で設置されるためプロジェクトである。
期間限定という、時間が限られている状態を表現するために我々が考えた事は現象のような作品を作り出すことであった。冬に現れる霧のような、形があるけれども輪郭があいまいな存在のように
オブジェクトは細い線材の集まりによって現れる。遠くから見るとぼんやりとして、近づいていくと存在が現れ、人との距離によってオブジェクトが変化しているとも言える。
多様化する社会背景の中、我々は非常に曖昧なものに興味をもっている。それは現象のようでもあり、明確な存在を持つともいえる、多様な建築とも言えるのではないだろうか。そんな不明確な明確さによって新しい建築の姿を、今は模索し続けている。