緩やかな境界の多様性
ー 風景をつくる ー
心地よい自然の中で本を読む、原初的でありながらも豊かさを感じる。
そんな体験に価値を生みだす場所を目指した店舗コンセプトは~ Second House ~自宅で出来ない楽しみを、人生を楽しみたい人たちに多様な価値観を持つ人と出逢い・コミュニティが生まれ人生を豊かに楽しく過ごせる場所が求められた。
10万m2の広大な高速インターとつながる土地に、アグリサイエンスバレーをコンセプトとした生産から販売、物流までを担う農業6次産業の場である。その商業の中心として、道の駅、温浴施設をつなぎ、休憩の場としての役割を担うTSUTAYA BOOK STOREは、マガジンストリートが各テナントをつなぐ複合型の店舗である。
ー緩やかな自然を取り込む ー
典型的な関東平野である敷地には幹線道路と豊かな田園風景はあるものの風の強さや日差しの強さを遮るような憩いの場がなかった。そのため3000m2の平屋全体が本を背景とした森のような休憩の場をつくることで広大な敷地の中に心地よい居場所をつくることを考えた。風を受ける全面には丘をつくり、日差しを遮り緩やかに陽を取り込むよう周囲160mの軒下空間が内外をつなぎ 活動の場を広げている。
視覚的にも農業を中心とした場であることから アースカラーでトンマナをつくり複合的でありながら一体感を生み出し
自然と散策できるようにな境界の曖昧さをつくっている
丘と軒、アースカラーという建築の骨格と本の森という背景が、店舗の入れ替わりや商品が絶えず変化することを許容し、いつもの場所という帰りたくなるような安心感を感じれる大らかさとなっている。