のれんのカウントダウン
渋谷パルコは、1973年の開店以来、若者カルチャーやアートとクロスオーバーさせた斬新な展開をみせ渋谷の象徴となるような文化を作り続けてきました。中でもフラグシップ となる渋谷パルコ店の閉店は渋谷の街にとっても一つの節目であり新しい時代への幕開けでもあります。
そういった歴史を踏まえ、渋谷パルコを締めくくる最後の10日間は、商いの原点である「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」というシンプルな思いをより多くのお客様に伝えられる空間が相応しいと考えました。
具体的には、商店の入り口などに営業中を示すため掲げられる暖簾をモチーフに、閉店までの10日間をカウントダウンする巨大な「日めくり暖簾」をファサードに設えます。
昔から親しまれているベーシックな暖簾を、体感したことのない圧倒的なサイズで展開することで若者の街と称される渋谷の街に、いい意味での違和感とインパクトを創出します。
一枚めくることで過ぎゆく日々を感じ、新たな一日のスタートを実感できる日めくりカレンダーの要素を兼ねることで、最後の10日間、惜しまれながら閉店する様子に「さようなら、また会おう!」というメッセージを感じて頂けることを期待しています。