神奈川の家 02

環境に奥行きをつくる

造成された敷地の中に2本の曲線を引く

2本の線は既存の敷地の中に外と内をつくり
カーブした壁に囲われた空間と余白を生む

カーブの中には家の形をした四角い箱を置き
各層で各々の環境に沿った性格を付与する

余白には様々な植栽を豊かに設け
周辺との関係を調整する

2本の線で環境に奥行きを作り出す

環境に奥行きをつくる

古くからの住宅地にある周辺をたくさんの建物に囲われた敷地に計画した住宅です。

開放感とプライバシー両立のため3階建てのフロアそれぞれで違った開放感を包含した空間を考えました。敷地のなかにさらに敷地を作るようにRCの擁壁を計画します。擁壁は外からの視線を防ぎ、同時に1階にとっての中庭を作ります。2階は閉じた空間とし、トップライトから光のさす9M四方の多目的な空間、3階は小屋組みのなかに個室を配置し、高さを生かして横方向に抜ける空間としました。

擁壁は同時に閉じた2階と壁の多い3階の躯体を支える壁柱の役割を担い、1階の構造を軽やかにします。これにより構造形式と空間構成がリンクした建築としました。

郊外都市における過密化の中で開放性とプライバシーの確保をテーマとした住宅です。

data

竣工

2020年03月

所在地

神奈川県

用途

住宅

構造

鉄骨造

設計期間

2012.10-2017.03

施工期間

2017.03-2020.04

敷地面積

315.94㎡

建築面積

114.04㎡

延床面積

234.18㎡

credit

施工

21世紀工務店

構造設計

オーノJAPAN

キッチン

MYSET

写真

矢野 紀行

担当者

谷尻 誠

吉田 愛

岡西 雄司

濱谷 明博