制約の中に潜む新たなクリエイションの可能性
公園に対して敢えて屋根という低さの制約を作ること。
小径木で構成した木架構で屋根をつくることで、カフェに滞在する人の意識を公園側につなげたいと考えた。
落ち着くことや開放的で気持ちいいなどを感じるのはどんな時だろうか?大きい、小さい、狭いや広いという、空間のスケール感によるものだとおもっている。 今回四角い工業的な空間を木架構によってぼやかし、まるで公園の東屋にいるような、もしくは、大きな木のしたで木陰から明るい外を眺めるような居心地のよい空間へと変化させ、公園へと繋がる開放感を目指した。
一貫して小経木の魅力でカフェ全体を構築していくことを自らに課しデザインしたことで、 パン耳材というパーツの活用法の幅を広げる事を可能にしたと思う。また、木の皮をあえて残すことで、製材されて薄れてしまう木の記憶を残した。「制約の中にこそ新たなクリエイションの可能性が潜んでいる」ということを改めて感じることが出来た。この空間に訪れる人にもそれを感じてもらえることを願っている。