フレームにより商品を展示物と捉える
クロムハーツなどの高価なアクセサリーや小物をメイン商品とする「RINKAN渋谷シルバー店」では、商品が大量に置かれることでそれぞれの個性や希少価値が埋もれてしまわない工夫が必要であると考えた。
そこで、絵画と額縁の関係性のイメージで、ステンレスとモルタルの無機質な空間に、それだけが浮かび上がるように設計した、重厚感のある木のフレームを与えることで、商品の貴重性を顕著化させている。
各ブランドのアクセサリーは高価であるだけではなく、物としての希少性も高い。それらが大量にアーカイブされている状況を、商品を展示品と置き換え、博物館で作品を鑑賞するような新たな選び方の体験をつくった。
什器と商品の関係性を見直し、什器をそれぞれの商品の特性に合ったフレームと捉え、商品を選ぶ環境をデザインした。