働くことを考えることは、
休むことを考えること
BIRD BATH & KIOSK「鳥たちの水飲み場」と名つけたこの店では「働くことを考えることは、休むことを考えること」と定義し、会話によって生まれるアイデアや気分転換による閃きなど、多様な個性が集まって働くオフィス環境の中に、休息の場を設計することで仕事におけるクリエイションの可能性を広げたいと考え設計した。
この企画はシェアオフィスなどのスモールオフィスが手狭になった成長企業向けのコンパクトオフィスの建築・インテリア設計からロゴ・Webデザインまでのデザインディレクションを三菱地所と共同開発するというプロジェクトからスタートした。
建築ではインナーバルコニー・屋上テラス・ラウンジなどの余白空間を設け、ビル内に様々な関わりが生まれる仕掛けを導入し、人と人、まちとオフィスを繋ぐハブとなる存在としてエントランスにキオスク型(売店)のコーヒースタンドを提案し、同店の運営も弊社で行なうこととした。
KIOSK をモノの集積と捉え、オフィスに欲しいモノという目線で上質で健康に考慮しセレクトしたスナックやサンドウィッチ、お弁当、スイーツ、ステーショナリーやコスメや書籍など様々なgood convenient goodsを提供する。商品が空間を構成し、箱が増殖していくような更新性と空間への侵食性により変化を許容するデザインとした。
実際に運営する中で、コーヒーポットサービス、朝食等ケータリング対応、ミーティング用に予約できるテーブル席、ギャラリー展示可能な壁面など多様なサービスと日々変化する場を持ち、オフィスに付加価値をもたらしている。コンテンツとサービスと空間その相互関係を丁寧に思考することでオフィスの新たな価値創造のきっかけを作っていきたいと考えている。