THINK

"考える"を考える

行為が空間に名前をつける
歌を歌えばライブハウスに
落語をすれば寄席に
作品を展示すればギャラリーに

名前のない部屋で"考える"を考える
そんなトークプロジェクトです

行為が空間に名前をつける

2011年から毎月行っているプロジェクトである。毎月1回、ゲストを招いてトークショーやイベントを広島事務所の3階で行う。

3階のスペースは「名前のない部屋」という場所で、歌を歌った日はライブハウス、食事をした日はレストラン、また作品を展示すればギャラリー、落語をすれば寄席と、行為で空間に名前を付けていきながら、最低限何かがあれば、その部屋に名前が付くのかを知ることで、設計をしていく上で非常に重要な部分を抽出できるようになるためでもあった。

設計事務所のスタッフは、本当に忙しく会う人も限られている。もっと広い社会を知ることや、建築に興味を持っている人だけではなく、もっと沢山の人と話すきっかけをこの場所を通じて得ることで多様な社会を少しでも理解しながら設計活動ができる事務所になりたいと思う。ここで聞いたことにインスパイアされ、いつか建築にフィードバックされることを望んで
いる。

THINKの第1回目のゲストは、建築家の藤原哲平であった。隈研吾建築都市設計事務所出身で、事務所時代、コンペに勝ちまくる瞬間に何を考えて働いていたのか、どんなことをボスに提案するのかが知りたいと思った。ゲストの始まりは建築で、その後はミュージシャン、アーティスト、写真家、政治家、まったく違うジャンルの人ばかりだ。

ゲストにあわせて、毎回、自分たちで企画を考え、人数や椅子の配置、ケータリングのメニューまで準備する。このプロジェクトがあることで、毎月1回は設計を頼まない人たちが事務所にやってくる。人と人をつなぐ場を考えたことで、そこで出会い、結婚したスタッフもいるくらいだ。2019年5月には100回目を迎えた。

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会場

サポーズデザインオフィス広島事務所3F

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