THINK122 佐藤可士和

2023.04.14

今回のゲストは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんです。もうご説明は不要かと思うのですが、私たちの身のまわりに溢れる「UNIQLO」「GU」「楽天」「T-POINT」「セブン-イレブン」「日清食品」「YANMAR」「今治タオル」など名だたるブランドのコミュニケーション戦略からロゴデザイン、パッケージデザイン、幼稚園のトータルプロデュースまで、幅広く活動しています。
そんな佐藤さんのデザインの原体験は2、3歳の頃に与えられたディックブルーナのミッフィーの絵本を「他の絵本と違ってカッコイイ!」と感じていたこと。小さい頃から絵が得意で、小学校の休み時間には漫画の絵を描いてもらおうと行列ができるほどだったそうです。高校時代に美術系への進路を決意。大学時代はバンド活動に一番時間を費やしていたなか、「音楽も絵を描くように作ればいいんだ」ということに閃き、「デザインにジャンルは関係ない」と大学時代に気づいたそうです。
大学卒業後、博報堂に入社。そこでは学生時代、自分のいた世界の狭さを痛感。伝えるべきコンセプトや内容を広くわかりやすいビジュアルにしていくというご自身が想像していたアート・ディレクターにようやく近づけたのは博報堂入社から約10年後、独立しクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立したころ。いろいろな制限の中でどうイノベーションを起こしていくかということを諦めなかったから今があり「成功するまでやる。そうすれば失敗しない」と語られます。
全体を俯瞰してデザインし、経営的な判断と質の高いクリエイティブ双方を両立できることが強み。形だけ作る仕事ではなく、経営の感覚も大事にされている佐藤さんの今後の展望とは……。佐藤さんのお父様も建築家であり、谷尻とも公私ともに仲の良い二人の貴重なこの機会。この初夏にオープン予定の二人も参加する福岡の油山PJの話も聞けるかもしれません! ぜひ足をお運びください。また、今回は広島事務所の移転先で現在工事中のビルでの開催になります。ご注意ください。

THINK 122
日時:4月27日(木)
開場 19:00〜
開演 19:30〜21:30 
会場:広島市中区猫屋町8-17 2階
(通常の場所とは異なりますのでご注意ください)
会費:1,000円(予約不要)
問合せ:
(電話での問合せ)082-961-3000/SUPPOSE DESIGN OFFICE
(メールでの問合せ)think@suppose.jp

〈必ずお読みください〉
※解体中のビルが会場となっておりますので、綺麗なスペースではございません。
予めご了承いただきますようお願い致します。
※エレベーターは使用不可のため、階段のみとなります。
※ご使用いただけるトイレはございません。
※椅子席は先着となります。以降は立ち見となります。
※ご来場が多数の場合は入場をご遠慮頂く可能性がございます。予めご了承下さい。
※駐車場・駐輪場はございません。恐れ入りますが、近隣のご迷惑となりますので公共交通機関でお越し頂きますようお願い致します。
※ビル外での騒音・大声での話し声等は近隣のご迷惑となりますのでおやめください。
※ドリンクの持込はご遠慮ください。
※THINK終了後のアフターパーティーの開催はございません。

Profile
佐藤可士和/KASHIWA SATO
ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。グローバル社会に新しい視点を提示する、日本を代表するクリエーター。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。近年は日清食品関西工場や武田グローバル本社など、大規模な建築プロジェクトにも従事し、「ユニクロパーク横浜ベイサイド」「くら寿司浅草ROX店」は、特許庁による日本国内初となる内装意匠に登録された(2020年11月)。また、文化庁・文化交流使としても活動し、日本の優れた文化、技術、コンテンツ、商品などを海外に広く発信していくことにも注力している。
Red Dot Design Award 2022 Best of the Best D&AD Tellow Pencil、ICONIC AWARDS2021 BEST OF BEST、東京ADCグランプリ、日本空間デザイン金賞ほか多数受賞。京都大学経営管理大学院特命教授(2021-)慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020)、多摩美術大学客員教授(2008-)。著書「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。2021年春には国立新美術館にて「佐藤可士和展」開催し、会期途中での閉幕にもかかわらず累計入場者数15万人超の人気を博した。