奇跡のリトルシティ
広い植物園でよく見かける、大きい植物のある広大でかつ平面的構成という構成とは差別化するために、あえて体験が発生する場ー「土の舞台」をつくり、そこで森羅万象な風景を“発生させた”。
増えた土の舞台は、まるでいくつの異なるスケールが混在する雛形のように、テーブルになり、床になり、屋根にもなる。そこで植物が豊かに成長し、普段気づきにくいもののスケールを変えて没入させることで、普段見過ごしがちな身近なもへの気づきと学びが生まれる。
「発芽~増殖~共生」‒自然を構成する細胞の物語をこの空間で建築の手法を用いて語ってみた。街、人、植物、建築を等価に考え調和、同化することで、渋谷らしいあそび心持ちながら、地元の人々にとっての、街中にある心のより所になることを願った。